新潟CTテクノロジー研究会

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第18回研究会

第18回研究会

第18回新潟CTテクノロジー研究会プログラム1




第18回新潟CTテクノロジー研究会を終えて

 夏本番を迎える7月の3連休初日, 第18回新潟CTテクノロジー研究会を開催致しました. 現在も猛威を奮っております新型コロナウィルスの感染拡大もあり単独開催は3年ぶりとなります. 本来であれば, 例年通り現地開催で参加者の皆さんと自由闊達な討論で盛り上がることを楽しみにしておりましたが現地開催は断念し, web開催によるリアルタイムでの配信を行いました. 当日は全国から400名弱という大変多くの方からご参加いただきました. 多くの皆様に興味を持っていただきご多用のところご参加いただきましたこと, またアンケートに多数のご回答を頂戴し深く感謝申し上げます.

 今回のテーマは「技術と知識で切り拓く新時代」と当番の私から掲げさせていただき開催致しました. 新型コロナウィルスの感染拡大により社会の歩みが停滞し,放射線技術の発展や進歩に陰りが見えたかに思われました. そんな苦しい状況の中, 我々, 特に地方の診療放射線技師はこれからの時代をどう歩んでいくべきか, 先を見据えて今何をすべきかのヒントが得られればと思い, このようなテーマを設けました.

 シンポジウムでは,「新装置・新技術の導入-忖度なし!ホンネで語る使用経験-」と題し, コロナ禍において新潟県内でCT装置を更新した施設を代表し, 5名のシンポジストからご講演いただきました. シンポジストはフレッシュな顔ぶれが中心となっており, 文字通り率直な使用経験を本音で語っていただき, 新潟の新しい風を感じることができました. その内容は, 仕様による実効管電圧上昇の造影効果対策が施設で異なること, 最新技術であるAIカメラの概要, そしてDual Energy撮影による臨床利用が市中病院でも広く普及している現状など多岐に渡りました. まとめの総合討論では各シンポジストから装置に対する満足度を示していただいたりと, webにもかかわらず充実した熱いディスカッションが展開されました.

 技術講演では,「新潟から世界へ挑戦!~上越出身放射線技師のRSNAまでの道のり~」と題し, 東邦大学医療センター大森病院の鷲塚先生からご講演いただきました. 鷲塚先生は国際学会での受賞歴など数々のご功績がありますが, その貴重なご経験を余すことなく披露していただき, 研究発表を初めて行ってから現在に至るまでの経緯などを紹介いただきました. 施設規模や装置にかかわらず, 誰でも国際学会で発表することができることを具体的なメソッドと共にお示しいただきました.

 特別講演では,「技師としてCT検査で知っておきたいスキルと撮影技術-CT操作卓でこっそり一人カンファ開催中-」と題し, 株式会社日立製作所日立総合病院の岡先生からご講演いただきました. 急性腹症の中でも, 特に腸の疾患が診療放射線技師は苦手ではないかという岡先生の鋭いご指摘から, 腸の疾患を中心にお話しいただきました. ご講演内容が圧倒的な情報量で脱帽してしまいましたが, すぐに活用できる知識と技術が目白押しでした. ハイエンドモデルの装置でなくても臨床現場で出来ることは沢山あると気付かされ, 勇気を貰える内容でした.

 最後になりますが, ご講演いただきましたシンポジストと講師の先生方, ならびに共催いただきましたGEヘルスケアファーマのご担当者様, 当会が盛況にて終われましたことをこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます. 誠にありがとうございました. もう既に次回が楽しみで興奮を抑えられませんが, 来年こそは現地開催を行い万全の態勢で夏の陣と夜の陣が盛大に開催できることを我々世話人一同, 心から祈っております. 来年も皆様とお会いできましたら幸いです.

当番世話人 立川綜合病院 本田啓明



完全感染予防対策でのweb配信会場の様子


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