新潟CTテクノロジー研究会

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第14回研究会

第14回研究会



研究会の様子

後藤光範先生         三好利治先生


第14回 新潟CTテクノロジー研究会を終えて


 この度はご多忙にもかかわらず貴重なお時間を使っていただき、県内外合わせて133名の皆様からご参加いただきまして誠にありがとうございました。
 第14回目となる今回の研究会は「逐次近似再構成法の実践的活用!」をテーマとさせていただきました。第9回の研究会においても「How to 逐次近似法」をテーマに逐次近似再構成法を取り上げましたが、5年が経過し、より多くの施設でCT装置の更新と共にHybrid-IRが標準搭載され、日常診療で使用されるようになってきました。私自身、逐次近似再構成法についての理解不足を感じていたので、今一度、逐次近似再構成法の特徴を含めた基礎的なところから、臨床における実践的活用法について学べる内容を目指して構成しました。
 内容としましては、まずアンケート報告として県内の逐次近似再構成法検査の実態をテーマに多くの病院にご協力いただいた結果をまとめていただき、Hybrid-IRの導入や使用方法についての実情を報告していただきました。続いてシンポジウムでは、腹部領域の逐次近似再構成法の実際をテーマに各メーカーのHybrid-IRの特徴や臨床での使用についてシンポジストの方にお話いただきました。基礎編として同一ファントムを撮影したテストを通して各メーカーのHybrid-IRの傾向について把握しました。臨床編としてはアンケートの内容とオーバーラップするようにシンポジストの皆さんの施設でのHybrid-IR導入時の状況や使用方法を各社の特色と一緒にお話いただきました。
 教育講演では、宮城県立がんセンターの後藤光範先生にお越しいただき、「逐次近似再構成画像の基礎データから考える~臨床応用とその限界~」のテーマでCT画像の基礎的なところから逐次近似再構成画像の物理評価まで大変わかりやすく、時にはユーモアを交えてお話いただきました。特別講演では、岐阜大学医学部附属病院の三好利治先生をお招きして「逐次近似再構成法で変化した腹部造影CT検査法」のテーマでお話いただきました。具体的な例を上げた造影理論の基礎から、逐次近似再構成法が臨床画像の読影にどれだけ寄与するのかを統計学に基づいて評価した論文データまで、基礎から応用まで幅広く大変わかりやすくご講演頂きました。
 難しいテーマにもかかわらず、わかりやすくご講演や発表して頂きました先生方に感謝致しますとともに、今回の研究会が皆様の日常業務のお役に立てたら幸いです。今後とも新潟CTテクノロジー研究会へのご参加をよろしくお願いいたします。

当番世話人  鈴木 崇夫

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